スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

貝の子プチキュー

絵本・詩
10 /25 2006
貝の子プチキュー貝の子プチキュー
茨木 のり子 山内 ふじ江


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


本屋でみて、綺麗な絵と茨木さんの絵本なので読んでみました。これ一冊しか書いてないんですね。詩は何冊か持っているのですが、絵本が出ていたとは知らず慌てて読書。
貝の子プチキューは一人ぼっち、時々泣くとそれが泡となって海面へのぼってゆきます。ある日決心して旅に出るとそこで魚を見たり、海老と話したり、イカの結婚式を見たりします。そして綺麗なものがあつまっている冷たい海の底へと向かうのですが、プチキューの体はつかれはて、ふいに見た夜空を目的の場所だと勘違いしたまま、死んでしまいます。そして蟹に食べられてしまう。浜の子だとばかり思っていた蟹は食べたプチキューがしょっぱい塩味であったことから、海の子であったことを知り、馬鹿にしたことを後悔し家に帰って泣き出します。

このプチキュー産まれてからいいことなど何もなかったような感じです。だって一人でずっといて、旅に出てもゆかいなことといったらイカの結婚式ぐらいです。最後には見たものを勘違いしてるし、海の子というプライドを気付けられ浜の子と勘違いされて死んでしまう。でも心の中に残る余韻はイカの結婚式を見れたからとかではない、ほのかな幸福感があります。生きて死んだこと、それだけなのに、誰にも見られなかったのに、生きていた証の熱を感じます。
それは蟹に食べられてしまったからかもしれないし、だた生きたことの軌跡を感じるからなのかもしれない。私がこう感じるだけなのかもしれない。寂しい話なのに、文章と絵がやさしく丁寧にプチキューを描いているので、生きることを宗教とは違った角度から感じさせてくれているような気がして仕方ありません。

倚りかからず倚りかからず
茨木 のり子


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


自分の感受性くらい自分の感受性くらい
茨木 のり子


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


茨木さんのお薦めの詩集
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。